お久しぶりに水曜メカニコ。
バイクを初期の状態に戻し、磨き上げてとりあえず走る。行き先は群馬。
今日はコーナリングがノレてて峠が気持ちよかった。
群馬やっぱ良いわ。
田畑しかないけど好き。
平安時代感があるでおじゃる。
バーっと走ると気持ち良い。
その後…唐突にバイク屋に持ち込んで、置いてけぼりにする。あれだけ気に入っていた愛馬をどうするの。
そして余は新幹線で帰る。
峠の釜飯はじめて食べたけど、全体的に茶色で群馬らしい。味はよきかな。
ここしばらく仕事(特に人)が糞つまらん。
そんなこと考えている時に、超美味いハンバーガー屋さんから店長として働かないかと誘いを受けた。
だから脱サラしてハンバーガー屋、ゆくゆくは独立するのも良いと密かに考えていて、地元の友達もみんな『いいじゃん!』って言ってくれていた。
でも、1人の先輩だけめちゃくちゃ怒ってた。仕事辞めるなと言いたいらしい。
その人は自営業で超苦労している人。でも苦労は他人にみせず、いつでも仲間の輪の中心でふざけていて、人が集まってくる。
この人がイライラしているのをはじめて見た。もともと怖い人って聞いていたけど、びっくりした。
そもそも自分が今の仕事を選んだ理由は、田舎でのんびりアメ車を転がしたかったから。
ハーレーでウロチョロしてるのが自分の夢なのかもしれない。
これからも今のムサい仕事を続けるならもう愚痴は言わない方が良いと思った。
そんでまた雨。
雨乞い師にもなれるな。
結局大阪のバイブス行くことにしました。
ほぼ寝に行っただけですけど。
途中荷物紐が切れて、マットを括る方法を考えたらキング&クイーンシートみたいになった。イカス!
そしてやっぱり豪雨に遭う。走りながら溺死するかと思った。滋賀のあたりかな。滋賀が嫌いになりそう。
でも似たような荷物持ったハーレー乗りがいっぱいいて仲間意識芽生える。一緒に走るの楽しいけど気を使うぞ。
豪雨のせいか、ヘッドライトがつかないことに気づく。無灯でナニワ道を走るのは自殺に近いと思い、100均のライトをテープで貼り付ける。これはバイブス受付の人も絶賛。
着。雨宿りなんかも含めると11時間かかってしまった。よく考えたらイベント滞在時間より長いですよ。
現地は1日そよ風だった様子。なんてったって、このお姉さん方が晴れ女とのこと。さすがです。ハレハレです。てかハレンチです。
(自分はショーが見れなかったんで、写真は公式FBから)
金なさすぎてタコ焼き一個買っただけ。
コーラは奢ってもらった。美味かったです。
翌朝。
帰る。
岐阜か愛知あたりで晴れて、走るのが最高に気持ち良くなってきた。超IRIE。脳に酸素がガバガバ入るからかな。なんか全てがどうでもよく思えてきて、このまま天国に召しそうだった。
昔けんか別れした人とかに謝りたくなった。笑
帰りは家まで7時間。やっぱちょっと疲れた。
帰宅して気づいたことがある。
家で惣菜の寿司をツマミに飲む方が楽楽楽。
たぶん根がサイテーの引きこもり。笑
翌朝。たっぷりと雨が降り続いている。
雨音で寝不足だけれども、いつまでもテントを広げていられない。撤収していると、家から持って来た雑穀米のおにぎりがあるのを思い出した。うまいかまずいか解らないけどペロっと食った。
さて、帰ろう。写真後方に見えるクッサい濡れた靴下は昨日履いたもの。
今日はこれを再度履いて帰らなければならない。
不幸である。
帰り道、覚悟はしていたがやっぱり雨。苦痛。
どれくらいかというと、ゴーグル無しで荒波の海を泳いでいるようなものかな。
顔に当たる雨粒は痛く、目も満足に開けられない。波のように押し寄せる重い風邪はバイクをふらつかせ、同時に身体の先の方から体温を奪う。
いつもならひと息で進む距離も永遠のように感じられ、我慢、我慢のライディング。
ようやく家につくと、濡れたテント類を最低限だけ広げ乾かし、あとは風呂にザブゥンと浸かって暖かい布団にくるまる。
とてつもない安心感に包まれて『やっぱり我が家がイチバン』とくそつまらないセリフが魂の底から出る。
ひと眠りして起きると、夕方。
まだ大鹿村のことを考えていた。
なにげなく図書館に出向いて山暮らしの本を借りてきてしまった。
大鹿村の山に未練があるのかもね。
明日からまた仕事がはじまる。
2、3日もすればきっと忙しさに追われ、この本に触る気さえなくなることをわかっている。
だから今だけ、ベランダで本を眺め、ヤギのチーズを転がす。
長野の風は気持ちいいと思った。