関東平野の果てブログ

20代はじめに関東平野の果てに隠居し、楽でラフな生活を模索する30代です。

岩本山の麓

 

ばあちゃんの四十九日に行ってきた。

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じいちゃんがひとりで入っていた墓にばあちゃんも入る。その墓から見える景色がこの写真。

怪物みたいにでかいバッタが採れる河川敷が一望できる。目の前の電信柱が残念だけど、それ以外は高台の良いところ。

 

この河川敷には貸出しの畑があって、そのひと区画をじいちゃんも借りていた。そこでじいちゃんが育てた落花生をばあちゃんが茹でてくれる。

売物の立派なものとは違い、ところどころ小さい粒の落花生が混じっている。この小粒は皮ごと食べられて、柔らかくジューシーでうまい。とてもいいおやつ。

 

葬式の時にはじめて2人のなりそめをきいた。

 

じいちゃんの住んでいる地域では昔、大火事があったそう。遠く隣の隣の町に住んでいたばあちゃんは、以前じいちゃんと会っており、この火事の近くに住んでいることを心配して手紙を書いたそう。

それをじいちゃんはとても喜んで、知り合いに根回しして一緒になったそう。

 

道楽者のじいちゃんと優しいばあちゃん。どっちも手先が器用で物作りが好きだった。

最期は2人ともボケちゃって、同じ老人施設の違う階で生活していた。孫の顔も子供の顔もわからなくなった2人は、会ってもきっとお互いをわからない。

 

これからは同じ墓でこの景色を見て過ごす。

死んだらどうなるんだろうね。