免許証や保険証など盛りだくさんなサイフを落としました。
しかし今は、なぜかとても落ちついた気分でベッドに横たわっております。
事の始まりは4日前の仕事の帰り道。いきつけの中華料理屋で餃子とビールの代金を払おうとしたらサイフが無くなっていることに気づいた。自転車を漕いでいて、ポケットから落としたのかもしれない。
たまたま別用のお金を持ち合わせていたので支払いはできたものの、ふてくされていた私を見た中華のおばちゃんが、『カラダガダイジヨ』ってソフトクリームをくれた。ありがと!
その後、家中をはじめ職場や車を探してもやっぱり見当たらない。お巡りさんに捜索願いしても見つからない。もう諦めました。
あとしてやれることは、どこか私の迷惑がかからないところで、保険証や免許証が違法改造されて人様の役に立っていることを願うばかりでございます。
ふと思い返すとあのサイフ、7年くらい使っていました。
当時住んでいた静岡の街外れの輸入雑貨屋さんで手に入れた二つ折り革サイフです。
この雑貨屋さんは置いてあるものがどれも良くて、このサイフもブランド物というわけではないが無骨なデザインがいいなあと思っていました。
たしか頃合いは、自分が大学を卒業するか否かで親友たちがバラバラに散らばっていく最中のことです。社会人になる自分に寂しさを感じているころ、この雑貨屋さんも店をたたむことになりました。
最後の最後まで残っていたこのサイフは、縁があって私のところへ来てからずっと活躍していました。
使ってみるとこれが都合がよく、カードの枚数から小銭入れの具合までなかなかしっくりきます。
考えてみると、20代の大部分を共に過ごしたサイフ。無駄遣いのことも、かっこつけて奢ったことも、色んなことを知っています。
しかし、そんなサイフともとうとうお別れのようです。
お世話様でした。
今までありがとうね。
しばらくはこんなおサイフ使います。笑
…サイフ落としといて変な話だけど、なんかスッキリとしたような、今はそんな感覚。