7月24日はテキーラの日だったようです。
そんな日に限ってテキーラが手元にありません。
前日まではテキーラがありました。
その数日前に無性にテキーラが飲みたくなり、近所のスーパーで唯一扱っている安テキーラを見繕っていたからです。
しかしこれが夏の陽気にピッタリで、炭酸水で割ったり割らなかったりしてあっという間に飲み干してしまいました。
代わりに、テキーラの日はこの本を読んで過ごしました。
この本は、テキーラやメスカルについて、ごく最近のマーケティング的な動向からテキーラやメスカルを紹介しています。
ちょうど私がテキーラを飲みはじめた年頃から話が始まるので、自分の酒歴と照らし合わせながらテキーラやメスカルの境遇を知ることができました。
少々難しい表現も多いですが、興味深い内容です。
「テキーラってサボテンのお酒でしょ〜?」なんてデマを信じている場合ではありません。
でもね、最近はこの説が違うとも言い切れない気がしています。
テキーラやメスカルが、メキシコ原産のアガベという植物からできているのは周知のとおりです。
もちろん、アガベはサボテンではありません。
しかしね、昭和の古いサボテンの園芸書を読むと、必ずと言っていいほどアガベも紹介されています。
こんなことから、当時は「サボテン」と言えば今で言う珍奇植物の総称でもあった気がしてなりません。もちろん園芸書では、これらが別種であることは記してあります。しかし、素人目からしたら、それが正確にサボテンか否かなんて判断は難しいでしょう。
状況によっては「趣味はサボテン園芸です」と一緒くたに話した方が通りやすいこともあるでしょう。正に私は職場でそう言います。「アガベ」なんて言っても伝わらないでしょうし。
そんなこんなで、「テキーラはサボテンのお酒」説は一理あるのかもしれません。
ちなみに本物のサボテンから作られる酒は別にあります。