関東平野の果てブログ

20代はじめに関東平野の果てに隠居し、楽でラフな生活を模索する30代です。

イリオモテらへん11

今日はもう西表島を離れ、石垣島に戻らなければなりません。あと一泊、石垣に滞在出来るとはいえ、とても寂しいです。

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ああ、ずっとここで過ごせたら幸せだろうな〜。
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お、いいカブ。
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このカブとは、最後のフェリー乗り場でまた会えました。

次に到着するフェリーに乗って、この島ともお別れです。

 

私たちがこれから乗る予定のフェリーから降りてきたお客さん達は観光客らしき人が大半です。これからはじまるイリオモテの旅に目を輝かせています。

私たちがお世話になったレンタカー屋さんも、新しいお客さんを出迎えるようにフェリーの方を見つめています。

これからはじまるすべてが羨ましいですね。

私たちは石垣島に戻ります。


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40分後、石垣島につきました。

ここで、どうしても食べ残した、あの「ぎゅうじる」が頭にこびりついて離れません。こんどは絶対、行きましょう!

そうと決まれば地元のタクシー運転手に聞き込み開始!それで紹介されたのがここ!

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パーラー?大丈夫かいな??

中に入ると昭和の焼肉屋のイメージそのものでした。

八重山そばやチャンプルーのメニューには目もくれず、「ぎゅうじる」を注文しました。

そして、出てきました。これが「牛汁」。

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想像していたとおり、まるで私が愛するメキシコの牛煮込み料理「ビリア」です。

こちらは八重山地方で親しまれる伝統的な料理。牛のヒレ?と牛すじ、そしてセンマイがふんだん使われて、野菜と一緒に煮込まれた美味いスープです。出汁が効いている!!
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タクシーの運転手曰く、この店は仕入れが違うから肉が大きくゴロゴロしていて美味しいとのこと。

味はもちろん絶品。ラーメンや八重山そばのように、一括りに牛汁と言っても店によって味は千差万別だそうです。ここは、この島で評判の店のひとつ。さすがにうまい。

あっという間に全て平らげ、ご飯をおかわり。同行者の汁も飲み干しました。
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牛汁はご飯と一緒に食べますが、トルティーヤとも合いそうです。

チレから出汁をとらない違いがあるものの、ほとんどメキシコで食べたビリアそのものでした。

あと、このスープもメキシコのビリアもクローブのようなスパイスの香りを感じましたが、このお店の人に聞いてみるとそんなものは使っていないとのこと。もしかしたら、牛骨からそういう出汁が出るのかもしれませんね。

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牛肉もメキシコで食べたような濃い味でした。暖かい地域で育った牛の独特なものかもしれません。

ごちそうさまでした。

 

追伸ですが、似たようなものに「ヤギ汁」ってのもあるらしい。ちなみにヤギ汁屋さんは、コロナの影響でお休み中でした…メキシコで食べたヤギのビリアが美味しかっただけに残念。
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追伸の追伸ですが、西表では夏期のお祝いごとにはヤギを潰して食べ、冬季にはイノシシを食べるのだとか。こんなところもメキシコににていますね。しかし、驚いたことに西表ではどちらも生の刺身で食べることもらしい。これはきっとこの島周辺のオリジナルだ!

 

そんなこんなで、今回の旅ももう終盤です。石垣島はショッピングモールなどが栄えているエリアがあるので、少し買い物したら、明日発の飛行機で帰路につきます。
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景色までメキシコ。

ほぼ同じ緯度で発達する文化は似ているのかな?