関東平野の果てブログ

20代はじめに関東平野の果てに隠居し、楽でラフな生活を模索する30代です。

たこやき弾丸ツー

 

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結局大阪のバイブス行くことにしました。

ほぼ寝に行っただけですけど。

 

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途中荷物紐が切れて、マットを括る方法を考えたらキング&クイーンシートみたいになった。イカス!

 

 

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そしてやっぱり豪雨に遭う。走りながら溺死するかと思った。滋賀のあたりかな。滋賀が嫌いになりそう。

 

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でも似たような荷物持ったハーレー乗りがいっぱいいて仲間意識芽生える。一緒に走るの楽しいけど気を使うぞ。

 

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豪雨のせいか、ヘッドライトがつかないことに気づく。無灯でナニワ道を走るのは自殺に近いと思い、100均のライトをテープで貼り付ける。これはバイブス受付の人も絶賛。

 

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着。雨宿りなんかも含めると11時間かかってしまった。よく考えたらイベント滞在時間より長いですよ。

 

現地は1日そよ風だった様子。なんてったって、このお姉さん方が晴れ女とのこと。さすがです。ハレハレです。てかハレンチです。

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(自分はショーが見れなかったんで、写真は公式FBから)

 

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金なさすぎてタコ焼き一個買っただけ。

コーラは奢ってもらった。美味かったです。

 

 

翌朝。

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帰る。

 

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岐阜か愛知あたりで晴れて、走るのが最高に気持ち良くなってきた。超IRIE。脳に酸素がガバガバ入るからかな。なんか全てがどうでもよく思えてきて、このまま天国に召しそうだった。

昔けんか別れした人とかに謝りたくなった。笑

 


帰りは家まで7時間。やっぱちょっと疲れた。

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帰宅して気づいたことがある。

家で惣菜の寿司をツマミに飲む方が楽楽楽。


たぶん根がサイテーの引きこもり。笑

 

 

 

バイブスミーティング2018行こうかな〜

明日からいよいよバイブスミーティング2018in大阪ですね。

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どうも、雨男です。

 

わたくしめが、明日のミーティングに参加したいと考えてしまったため、台風25号が発生しました。

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雨のキャンプツーリングは前回の大鹿村で懲りたしなあ。


でもバイブス行きたい…。

 

私が行くと土砂降るかもしれないけど行っていい?

 

ヤギのチーズ6

翌朝。たっぷりと雨が降り続いている。

 

雨音で寝不足だけれども、いつまでもテントを広げていられない。撤収していると、家から持って来た雑穀米のおにぎりがあるのを思い出した。うまいかまずいか解らないけどペロっと食った。

さて、帰ろう。写真後方に見えるクッサい濡れた靴下は昨日履いたもの。

今日はこれを再度履いて帰らなければならない。

 

不幸である。

 

 

 

帰り道、覚悟はしていたがやっぱり雨。苦痛。

どれくらいかというと、ゴーグル無しで荒波の海を泳いでいるようなものかな。

顔に当たる雨粒は痛く、目も満足に開けられない。波のように押し寄せる重い風邪はバイクをふらつかせ、同時に身体の先の方から体温を奪う。

 
いつもならひと息で進む距離も永遠のように感じられ、我慢、我慢のライディング。

 


ようやく家につくと、濡れたテント類を最低限だけ広げ乾かし、あとは風呂にザブゥンと浸かって暖かい布団にくるまる。

とてつもない安心感に包まれて『やっぱり我が家がイチバン』とくそつまらないセリフが魂の底から出る。

 

ひと眠りして起きると、夕方。

まだ大鹿村のことを考えていた。

 


なにげなく図書館に出向いて山暮らしの本を借りてきてしまった。

大鹿村の山に未練があるのかもね。

 

 
明日からまた仕事がはじまる。

2、3日もすればきっと忙しさに追われ、この本に触る気さえなくなることをわかっている。

 

だから今だけ、ベランダで本を眺め、ヤギのチーズを転がす。

長野の風は気持ちいいと思った。

 

 

ヤギのチーズ5

 


寝床は、雨予報でしたので、屋根のあるところが良いと考えました。

そんな条件を満たすキャンプ場は山の上の上の上。

 

崖の上のウシィ。

 

 

最後の民家は何キロ前だっただろうか。

 

 

 

1時間弱。登っても登っても山です。

途中誰1人ともすれ違いませんでした。

 

やがて狭い道から更に分岐して、少し広くなっているところに出ました。
そうです。ここが今夜のキャンプ地。

標高約2000mらしい。

いるのは俺だけ。

 

…ちょっと寂しい。てか怖い。

 

 

ご丁寧に熊注意の看板もあり、私の心をエグります。 

 

携帯の電波入らないから助け呼べないな。

雨強く降って土砂崩れしたら帰れないな。

てか建物の名前が避難所ってなんだよ。何から避難すんだよ。

 


今更ですが、そもそも自分は深い森に入ると四方八方から視線を感じる気がして、落ちつかない性分です。

クワガタが大好きなのに昆虫採取に行かないのもそのためです。

山にいる獣も人もオバケも怖い。

海辺なら釣りしながらいくらでも寝られるのにね。

 


でもまあ、熊にさえ出会わなければなんとか乗り切れるでしょう。今夜は肝試しだ!酔っ払っちまえば解らねぇ!と意気込んでザックからぬるいビールを取り出す。プルタブを開ける。

プッシャ〜。幸せの音。

ちょうど良い切り株に腰をかけて一口目を味わおうとする。

 

 

 

切り株の上になんかある

あれ?ウンチ!誰のかな?

鹿はチョコボールみたいなウンチのはず。

イノシシの短い足では、こんなところにウンチできないはず。

人間のものとも大分違う。

牛にも似てるけど、いるわけないやん。

とすれば、これはもう熊さんとしか思えない。
寝床からすぐそこの話です。

 


ここで自分はポッキリと心が折れて、開けた缶ビールは口をつけず、逃げるように山を下りました。心が折れる音、マジで聞こえました。

もう口が裂けても『山に篭って修行したい』なんてイキったこと言わない。

尻尾巻いて逃げる。 

 


途中、日が沈み雨が本格的に降り出した。

大鹿村の次のまちにある道の駅に止まる。雨は寒い。感覚が無い手でテントを張り、ここで一晩を過ごすことにする。

 


テントの中で夕方に買ったヤギのチーズとワインをやっと取り出せる。

 


思い返せば大鹿村には数時間しかいれなかったけど、このチーズには大鹿村がギュッと詰まっているような気がした。

半分だけ切りとり、食べてみた。 


味はラム肉のような草食動物特有の風味があり、自分好みのものだった。

今日出会ったものを思い出して、自然に対しても人に対してもありがたいと思えるような味だった。

ついつい酒が進み、ワインを一本空けて寝た。

 

残りのチーズはお土産用とした。

ヤギのチーズ4

期待していたサイケなヒッピー文化と出逢うことはできませんでしたが、お腹は減ります。

さて、晩御飯の準備しよう。

 


この夜は雨の予報なので、料理をする気がさらさらなく、調理器具は用意していません。近くのスーパーのお惣菜で済まそうと考えていました。

 


しかしこれは甘かった。

村にコンビニがないことはもちろん想定していましたが、更にスーパーマーケットすら見当たりません。

近くの商店には肉や野菜などの食材やお土産品こそあるものの、出来合いの惣菜なんて扱っていませんでした。

 
なんでも当たり前にあると疑いもしなかった私かボケていました。しょうがないので、今晩のご飯は道の駅で買うポテチと発泡酒でしょう。

 


がっかり肩を落として品定め。

 


すると、明らかに他の人とは風貌が違う人がお店に入ってきました。

きっと、彼女は自然派な人でしょう。あとから来た同じ雰囲気の若いヒゲ男と軽い挨拶を交わしていました。柔らかそうな革製のブーツが印象的です。

 

“本当にいるんだなぁ。”

有名人に出会えたような高揚感です。感激です。

 

自己表現のためのファッションヒッピーとは違う佇まいです。

それを超越しているようです。

なんというか、農耕的。彼らの姿に、妙に納得がいきました。

自己完結。いいものを自然に。たまに分かち合いっていう言葉が思い浮かびました。

 

もう少しだけ、彼らのことを知りたいと様子を伺っていると、村の特産品コーナーの中で『ヤギのチーズ』がひとつ残っていることに気づきました。

ヤギの乳で作ったチーズ。今まで食べたことがない。

なんだか無性にこのチーズを食べてみたくなって慌ててレジに急ぎました。

 


気づくと先ほどの人たちは軽トラックに乗って店を出ていきました。

 

私もチーズと信州のワインを手に入れて、店を出ます。

そろそろ日が暮れる。

次の目的地は、寝床です。

この不思議な村の山の上にあるキャンプ場です。