自分がはじめてハーレーを見たのは多分、小学校低学年。テレビを通してです。
金曜ロードショーを、父親の酒のツマミをもらいながら一緒に見るのが好きでした。
中でも自分はハリウッド映画の痛快さが好きで、今思うと自分がアメリカかぶれになったのもこれが原因なのかもしれない。
そのうちターミネーター2は何回も放映されてましまよね。途中、シュワちゃんがショットガン片手に黒いハーレーのファットボーイに跨っているシーンがあるやつです。
それを酒臭い父親が『カッコイイ~』と言うもんだから、自分は“これはカッコイイモノなんだな”と覚えた気がする。
その後、バイクなんか毛頭興味もなく小学校高学年に上がります。その頃自分はボーイスカウトをやっていました(というか母親にやらされていた)。
スカウトの同級生たちはみんなまじめだったけど、中学生の先輩達はとてもトッポく見えました。
スニーカーや服のブランドがどうとか、彼女の話とか、エロ画像の手に入れ方だとか、とても刺激的です。
その中の1人、確かひとつ上のギャグが面白いオシャレ先輩が、『オレは18で大型免許取って、ソッコーでハーレー買う!』と言ってハーレーの排気音の口真似をよくしてくれました。
ハーレーがどんなもんかよく知らないけど、小気味良い破裂音にみんな笑ってました。
そのボーイスカウトの活動でキャンプ地から別の場所へハイキングしていた時、たまたまハーレーに乗ったおじさんがやってきて自分達が休んでいる場所の近くに止まった。
今思うと、たしかエボのダイナかスポーツスターだった気がします。ガスが薄くしてあって、排気音が3拍子。先輩の口真似と似ています。
少しだけ違うのは、無理に回転数を下げているのか、3拍子があまり安定していないこと。
『なんかハーレーって音痴だわ!』と先輩は興奮しながら歩み寄って行きました。
自分は“へーこれが噂のハーレーかあ”と心底関心してみんなで群がりました。
おじさんは自分達に『跨ってみるかい』って言ってくれたけど、みんな緊張して遠慮し、オジサンとハーレーが出て行くのを見送りました。
それから先輩のハーレーの口真似は、安定していない音痴な3拍子になったのをよく覚えています。
というどうでもよい話。
まさか将来、自分の方がハマるとは…